こんにちは!
2025年11月13日、DJIから超軽量Vlogドローン「DJI Neo 2」が発売されました。
2024年9月に登場した初代「DJI Neo」と同じく、Mini/Air/Mavicシリーズには属さない“Neoシリーズ”の第2弾です。
最大飛行時間19分、4K 100fps動画、全方向障害物検知など、スペックだけ見るとかなりのパワーアップ。
とはいえ、すでにNeoを持っている人や、どちらを買うか迷っている人からすると、
「Neo 2って、Neoからどこがどう変わったの?」
「追加でお金を出すほどの価値があるの?」
というのが一番気になるポイントだと思います。
この記事では、**「Neoユーザー目線のNeo 2比較」**として、
・機体性能
・カメラ性能
・安全性(障害物検知)
・インテリジェント機能
・価格とコスパ
を整理していきます。
まずはざっくり比較:Neo 2とNeoの基本スペック

基本スペック一覧
| DJI Neo 2 | DJI Neo | |
|---|---|---|
| 発売日 | 2025/11/13 | 2024/9/5 |
| 離陸重量 | 151〜160 g(トランシーバー有無) | 約135 g |
| 本体サイズ(概略) | Neoより一回り大きい | 130×157×48.5 mm |
| 最大飛行時間 | 約19分(ガード装着時 約17分) | 約18分(ガード装着時 約17分) |
| 最大水平速度 | 12 m/s(スポーツ/マニュアル) | 16 m/s(マニュアル)、8 m/s(スポーツ) |
| 最大風圧抵抗 | 10.7 m/s(レベル5) | 8 m/s(レベル4) |
| 動作環境温度 | -10〜40℃ | -10〜40℃ |
| 内蔵ストレージ | 49 GB | 22 GB |
| クラス | C0(EU) | C0(EU) |
ポイント整理
・Neo 2は少し重く、少し大きくなった代わりに
→耐風性能・安定性がアップ
・飛行時間も18分 → 19分と、わずかに延長
・内蔵ストレージは22GB → 49GBで、4K動画を多く撮る人にはかなり嬉しい強化
「とにかく軽い・小さい」という意味ではNeoが有利ですが、
“使い勝手のよい実用機”という観点だとNeo 2に軍配が上がります。
カメラ性能の違い:Neo 2は“フレームレートジャンプ”が大きい

共通点:写真はどちらも1/2インチ・12MP
両機とも、
・1/2インチ イメージセンサー
・12 MP
・最大静止画 4000×3000(4:3)
・JPEG撮影
と、静止画の基本スペックはほぼ同等です。
違いが出るのは「動画」となります!
DJI Neo 2 の動画性能
横向き撮影
・4K (4:3):3840×2880 @ 60/50/30fps
・4K (16:9):3840×2160 @ 100/60/50/30fps
・1080p (16:9):1920×1080 @ 100/60/50/30fps
縦向き撮影
・2.7K (9:16):1512×2688 @ 60/50/30fps
最大動画ビットレートは 80 Mbps。
DJI Neo の動画性能
横向き撮影
・4K (4:3):3840×2880 @ 30fps
・4K (16:9):3840×2160 @ 30fps
・1080p (16:9):1920×1080 @ 60/50/30fps
縦向き撮影
・1080p (9:16):1080×1920 @ 60/50/30fps
最大動画ビットレートは 75 Mbps。
結論:動画重視ならNeo 2一択レベル
・Neo 2は4K/100fps対応で、滑らかなスローモーション撮影が可能
・縦動画もフルHD → 2.7Kへ大幅アップグレード
・ビットレートも微増(75→80Mbps)で、階調や細部の情報量にも余裕
ショート動画・SNS用の縦動画を撮る人、
4Kでヌルヌル動く映像を撮りたい人には、明確にNeo 2のメリットが大きいです。
安全性の違い:下方のみ vs 全方向 + LiDAR

DJI Neo:下方ビジュアルポジショニングのみ
初代Neoの検知システムは下方向のみ。
・下方センサーによるホバリング安定
・地面に対しての高度維持
といった最低限の安全サポートはありますが、
前方の壁、横の障害物などは自分の目で避ける必要があります。
DJI Neo 2:全方向単眼ビジョン + 前方LiDAR + 下向き赤外線
Neo 2では、検知システムが一気に強化されています。
・全方向単眼ビジョン(前後左右・上・下)
・前方LiDAR
・下向き赤外線センサー
これにより、
・前方や側方を追従中に障害物を検知し、回避のサポート
・屋内、建物近く、水上、雪上など、テクスチャが少なくて苦手だったシーンでも安定性向上
もちろん、「センサーがあるから絶対にぶつからない」わけではありませんが、
“初心者がうっかり突っ込んでしまう”事故リスクをかなり減らせる
という意味で、Neo 2の安全性は大きな進化と言えます。
操作性と映像伝送:Neo 2は“遊び方の幅”が広い
映像伝送システム
両機とも、DJIの最新伝送システム O4 に対応しており、
・日本国内で最大約6kmの伝送(障害物・干渉なし条件)
・1080p/60fpsのライブビュー
といった基本性能は共通です。
Neo 2はさらに、
・Wi-Fi映像伝送(最大500m)
にも対応しており、
手軽にスマホと繋いで遊びたい人にも使いやすくなっています。
操作インターフェースの違い
Neo 2では、本体側に新しく、
・オンボードディスプレイ
・離陸ボタン
・モード切替ボタン
が追加されています。
これにより、
“アプリを開いてごちゃごちゃ操作しなくても、直感的に扱える” ようになりました。
送信機・ゴーグル・モーションコントローラーとの連携も可能なので、
1.最初はスマホだけでライトに
2.慣れてきたら送信機やゴーグルを追加してFPV寄りに
といった、ステップアップ前提の遊び方もできる機体です。
インテリジェント機能:Neo 2は“自撮り・アクティビティ特化”
NeoにもQuickShotなど、Vlog向けの撮影モードは多数搭載されていますが、
Neo 2ではさらに「自撮り」「自動追尾」まわりが強化されています。
Neo 2で使える主なインテリジェント機能
・ジェスチャー操作
→ 手の動きだけで撮影開始・停止、手のひらに戻す など
・SelfieShot(セルフィー特化モード)
・ドリーズーム、クイックショット、マスターショット
・ランニング・サイクリング向けの低高度トラッキング撮影
・全方向障害物検知と組み合わせたActiveTrackの精度向上
が追加されています。
「手ぶらで、いい感じに自分を撮ってほしい」
というニーズに応えてきたのがNeo 2という印象です。
ラン、チャリ、スケボーなど、
“横移動しながら自分を追ってもらう”撮影では、Neoより明確に撮れる映像の幅が広がります。
価格とコスパ:5千円差をどう見るか?
機体単体価格でざっくり比較すると、
・DJI Neo:約33,000円〜
・DJI Neo 2:約38,000円台〜
と、差は5,000円前後。
この差額で得られるものをまとめると、
・全方向障害物検知 + 前方LiDAR
・4K/100fps & 2.7K縦動画
・内蔵ストレージ 22GB → 49GB
・ジェスチャー操作・SelfieShot・強化されたActiveTrack
・風圧抵抗・飛行時間の微増
というニーズに応えてきたのがNeo 2という印象です。
「安全性」「映像クオリティ」「使い勝手」のすべてが底上げされている
上記について考えると、
これから買うならNeo 2の方がコスパは高いと言っていい内容です。
どっちを選ぶ?タイプ別のおすすめ
Neo 2をおすすめしたい人
・初めてのドローンで、安全性を重視したい
・VlogやYouTube、ショート動画向けに、4Kスローや高画質な縦動画を撮りたい
・屋外アクティビティ(ランニング、サイクリングなど)で、自分を追って撮影したい
・多少値段が上がっても、あとから後悔したくない
Neoでも十分な人
・予算を抑えたい・とりあえず1台持ってみたい
・4K/30fps・1080p/60fpsで十分満足できる
・飛ばす場所はひらけた河川敷や海辺など、障害物が少ない環境がメイン
・練習用・入門用として割り切って使う予定
まとめ:Neo 2は「Neoの完成形」に近い進化

・Neoは「135gの超ライトな入門Vlogドローン」
・Neo 2は「少し重くなっても、カメラ・安全性・機能を本気で仕上げたVlogドローン」
という立ち位置の違いです。
すでにNeoを持っている人でも、
・もっと攻めた飛ばし方をしたいけれど、安全面が不安
・ショート動画用に、縦2.7K・高自分のランニングやサイクリングを、もっと“作品っぽく”残したいfpsの映像が欲しい
と感じているなら、Neo 2への乗り換えは十分検討する価値があります。
小さなドローンに求める「安心・高画質・使いやすさ」を一段引き上げてくれる1台なので、これからVlog撮影を本格化させたい人にとって、長く付き合える相棒になるはずです。

